更新日:2022/01/20 公開日:2022/01/15
新聞やテレビなどのニュースやビジネスシーンで耳にすることがある「デフォルト」。そこまで頻繁に出会す言葉ではありませんが、正しい意味や使い方を理解しておくことでより良いコミュニケーションに繋がる可能性があります。
怠慢、(義務を)怠る、何もしないこと。そんな「デフォルト」の具体的な使い方を次の項で解説します。
日本国内では主にビジネスシーンで使われることが多い言葉ですが、その中でも金融関連がもっとも一般的に使われている印象です。
そして政府や企業、組織がデフォルトになると投資家や金融業界の関係会社が賃金を回収することができずに多額の負債を抱えることもあります。
- アルゼンチン、2014年以来のデフォルト
- アルゼンチン債務、「デフォルト」格下げ相次ぐ
- アルゼンチン、9回目のデフォルト-債権者との交渉は継続
最近では、金融関連以外でも使われるケースが増えており、特にIT関連企業の若手がビジネスシーンや日常の会話で使っているのをよく耳にします。
例えば、「ここは老舗だからデフォ(基本メニュー)がオススメだよ」や「デフォでハイスペックなパソコンを買ったよ」といったような具合です。
このように、元々(デフォルトで)は金融関連で多く使われていた言葉が今はビジネスシーンや若者の日常会話にも登場するように変貌を遂げています。
先程、金融機関での使用例でアルゼンチンのことばかり例に挙げましたがそれには理由があります。
2020年5月末にアルゼンチンが再びデフォルト(債務不履行)になったとのニュースが入ってきたためです。
その言葉の意味は、以下のようなアルゼンチンと日本のジェットコースターのような経済の歴史から例えられています。
- 1900年初頭、アルゼンチン経済が絶好調
- 世界を制するのはアメリカかアルゼンチンかとも言われるほどの国力に
- 当時の国民1人当たりのGDPは日本の2倍以上の経済力
- ところが1967年、高度経済成長に沸く日本に対し停滞から後退に転じ始めたアルゼンチン
- 日本は、資源がほとんどない小国ながらも戦後の混乱から奇跡の発展 → 先進国に
- アルゼンチンは、豊かな資源と日本の約8倍の国土がありながらも工業化に失敗 → 衰退
デフォルトと日本とアルゼンチンを、経済やニュースの視点から見てみるのも非常に興味深いものがあります。
また、時代が進むにつれて今後どのように変貌を遂げていくのか。未来の「デフォルトとは?」を想像したり、独自の使い方を世に広めていくのも楽しみの一つかもしれませんね。